本当にD810+105mmf1.4 と D300+50mmf1.4の画質の差はないのか
- しろふくろう
- 2018年1月8日
- 読了時間: 5分
今回、モデルさんをしていただいた立崎さんも、実はD300を持っています。
おじさんにカメラをやってみたい
といったところ頂いたそう。
使い方がまだわからない
とおっしゃっていましたが、
いいカメラだと思いますし、
まだもう少し使えると思いますので
その特徴をわかっていただけたら、より使いやすいかと思います。
さて
Twitterはもちろんですが、
SNSで
「写真」
というものを見るときには
そんなにカメラの画素数は必要ありません。
そもそも、
大きな写真は、アップする際にサイズが変換されてしまい
一定以上の大きさのファイルはアップロードできません。
ですから
今回のように
何年も前のカメラであるD300だろうと
高画質を誇るD810だろうと
場面に特異な撮影を求められていなければ、それほど違いのない写真として出すことができます。
インスタグラムをはじめ、
Twitterでも
「写真」の位置づけは大きいですよね。
理由は簡単です。
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言葉で書くより、
見てわかるから。
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ある光景が素晴らしかった
出てきた料理が素敵だった
こんな楽しいところがあった
などなど。
これらは言葉で伝えるのは難しいものです。
でも、
写真で雰囲気を伝えれば、
見た方は
「すごく分かったような感じ」
になります。
つまり
共感しやすい
ですね
ですから、
出す側は
そのインパクトをより強めようと
色がどんどん派手になり
コントラストがどんどんあがり
多重露光で二重に重ねてみたり
写真だけでなく加工を重ねたり
いろいろな方法で、
「わあ、すごい」
という共感を追求し始めたのが
「インスタ映え」
でしょう。
簡単に言えば
撮る側の現実を越えて
事実を伝えるのではなく
「すごいね」
「きれいだね」
みたいな、他者からの関心を
「どう集めるか」
というところになっているのでしょう。
それはそれで、
ひとつの楽しみかただから
いいのかな。
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さて
カメラを好きな人間としては
前回お話したように
「どんなカメラでも撮れますよ」
というのは、
撮れるだけの性能があるからだよ
というお話をしましたが、
今回の比較を見れば
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D300とD810の
SNS画像比較が
いかに意味がないか
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はお分かりのことと思います。
そもそも、
SNSにアップする際には
圧縮やら変換やらがかかり
同じサイズのファイルにされてしまいます。
なので
ある一定の画質や
レンズ性能で撮れていれば
どんな写真でも画質は同じになってしまいます。
特に今回のように
レンズ特性が発揮されにくい撮影環境で撮り
それを小さいサイズで比較したところで
されほど大きな差が出るわけではない
というのは、もう当然です。
ですから、
今回のが正解であれ
間違いであれ
その方の写真の力がそれほどわかるものではない
というのは言うまでもありません。
でも、
正解した方はすごいですね!
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さて、
RAW画像で比較してみましょう。
※これとて、アップロードの都合で10メガ統一してありますから、拡大しないと分かりにくいです

これは
D300
D810
どちからはわかりやすいです
D300ですね。
なにしろ粗い!

これもD300
高感度になってくれば来るほど、
ノイズが目立ってきます。
iso3000ともなると、
もうザラザラで
SNSであっても目立ってくると思います。
最近のカメラだとiso6400くらいでもそれほど気にならないので高感度の画質の差は大きいです
まだ試していませんが
たぶんスローシャッターでも同じことが言えるとおもいます
D300で広大な風景をカラーで撮影することは困難でしょう
逆にモノクロフィルムのようなノスタルジックなものは撮れやすいかと思われます
他方、
この場合、もともとのカメラの荒れなので、
実際には高画質のカメラで撮影して、後からノイズを好みの分で加える方が生産的です
敢えて風景撮影に主力で使うものでもありません
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では
同じ環境でのD810はどうか


このくらいの大きさでも ぱっと見だけなら
そんなに大きな差はないです もちろんよくみれば
よく見ればノイズの差は大きいですね。
むしろ
レンズの描写の違いがでますね
また、先程も少し書きましたが
高感度を要する場面では、
D300では撮れないものが多々あると思います。
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何が言いたかったのか
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SNSは「写真」のなかの
「雰囲気」
「構図」
「インパクト」
は見れるとおもいます。
その写真の「細部」みたいなものは見られていない。
よくあることですが
スマホで見てたらすごいいいのに
拡大してみたら、もうボロボロな感じのものもないとは言えません。
他方
SNSだけ
という前提で言えば、
それほどカメラ性能は関係ありません。
けれども
撮りたいシーンがカメラの性能を必要としている場合は
当然カメラ性能は重要です。
ということです。
ですから
よく
写真は「いいね」をもらえたほうが良い写真なのか
という話があるけれど
「インパクト」
「構図」
「雰囲気・場面」
という点では、そうかもしれない。
でも
「写真」
として見た場合には
そんな話でもない。
SNSはいろんな側面がありますから
「ほんとにいい!」
とおもって付けてる割合なんてそもそもそんなに多くないと思っています。
「見たよ!」
位の感じかな。
むしろ、
本当の感想として言葉を述べる場合はともかく
ポチッとするだけのイイネにそんなにこだわったチョイスはしません。
個人的には
生活時間の異なるフォロワーさんのツイートはほとんど見れていないんじゃないかな
と思ったりもしますし、
逆も同じですから
そもそもそんなにこだわるたぐいの指標ではないと思います。
むしろ、
アクティブなフォロワー数
というのでしょうか、
そちらのほうが大事かな。
また
SNSの場合は、拡散力のある人とかがいますから 同じ写真を同時にアップしたとしても、同じ評価はきませんので
いうまでもないことです
なので
自分が「写真」をやってるんだ
という方は
自分が満足のいく写真を撮るのが一番ですし
SNSで注目されたい
という方は、
インパクトはもちろん
その他お友達関係の要素も追求するのが良いのかなと思ったりもします
どちらもありでしょう
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さて、最後に
今回の正解ですが
1.2枚目が D810+105mm
3.4枚目が D300+50mm
でした。
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